凡人理学療法士よ勝ち組を諦めろ

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なかなか辛辣なタイトルを付けましたが、それっぽいタイトルだと「まるでchatGPT」なので荒々しく書かせていただきます。

ぶっちゃけると、凡人である大多数の理学療法士は勝ち組になれません。それは「需要と供給」「椅子取りゲーム」の問題が絡むからです。

※筆者は理学療法士という職業を否定している訳ではありません。素晴らしい仕事や人はいますが、社会情勢に問題提起しています。

目次

理学療法士の「需要と供給」は日本政府が決める

さっそく本題に入ります。

😃「まだまだ理学療法士には需要があるんだ!だから将来性があるのだ!」

どこかで聞いたことのあるセリフ。見覚えのある文章かと思います。さぁ、これはどこで見聞きしましたか?

おそらく理学療法士の普及に関わる環境でしょう。発信している方の背景に目を向けてみてください。その人のバックには何がありますか?

理学療法士は素晴らしい仕事です。しかし、発信者のポジションを見極めてものごとを考える必要があります。

「理学療法士の需要はまだまだある。」

本当でしょうか?「需要と供給」を決めているのは一体どこの誰なんでしょうか?

チャート

その答えは「厚生労働省」です。

😡「違う!需要と供給は市場によって決まるものだ!」

その意見も間違ってはいません。しかし。市場によって決められる領域は自由市場です。そこでは、サービスの価格が自由に決められます。需要が無ければ価格は下落し、需要があれば価格は上昇するのです。

理学療法士のサービス価格は自由でしょうか?

診療報酬の点数は厚生労働大臣が決めることになっています。つまり、理学療法士のサービス価格は厚生労働大臣が決めているのです。

そこには市場の影響は少なからずあるかもしれませんが、厚生労働大臣が右と言えば右へ。左と言えば左へ。そういった仕組みなのです。

※参考:https://www.med.or.jp/people/what/sh/

厚生労働省は理学療法士が供給過多になると考えている

理学療法士 需要と供給

※参考:https://www.mhlw.go.jp/content/10801000/000499148.pdf

上記の記述内容は、厚生労働省の理学療法士・作業療法士受給分科会が発表した内容です。

これを踏まえた上で、理学療法士のサービスの価値はどうなるでしょうか?価値は上がっていくのでしょうか?

先ほども記述しましたが、理学療法士のサービスの価値を決めているのは厚生労働大臣です。供給過多だと考えているのだから、理学療法士のサービスの価値を上げていく思考になるとは考えにくいです。

どちらかというとサービスの価値は下落する可能性の方が高いでしょう。

もちろん、本当は理学療法士の需要はあるかもしれません。しかし、診療報酬を決めるのは厚生労働大臣なのです。

凡人理学療法士は椅子取りゲームに勝てない

椅子取りゲームとは何か?これについては、説明しにくいのでchatGPTに聞いてみました。笑

利権の椅子取りゲームとは、政治的な力や影響力を持つ人々が、特定の利益を獲得するために、政治や経済の場で競い合う状況を表現した比喩的な表現です。

このゲームでは、政治や経済の舞台において、権力や利益を持つ人々が、自分たちの立場や地位を守るために激しく争い、その中で利益を得られる人たちが勝ち抜いていきます。利権の椅子取りゲームでは、参加者は自分たちの地位や利益を守るために、権力者たちと戦いながら、利益を得るための最後の一席を目指します。

このゲームは、政治や経済における力の闘争や、権力者たちの暗躍、利益誘導などを表現したものであり、不正な手段や倫理的な問題が浮き彫りになることもあります。

chatGPT

これが利権の椅子取りゲームです。

理学療法士は平均年収は割と高く、年収中央値は介護士以下です。つまり「一部の高所得層が平均を引き上げている」状況にあります。

立場については一定ではないですが、管理職や協会役員、教員などなど、良いポジションにある人の年収が高くなっていると予想できるでしょう。特に協会役員や大学教授などは高年収の代表ですよね。

もちろん、そのポジションを取るために、それ相応の努力が必要になったのかと思いますが…

ここで「凡人にそのポジションをとる椅子取りゲームに勝てるのか?」それを今一度考えて欲しい。

筆者は、バリバリの研究者の大学教授や実態の見えない理学療法士協会を感じ取って「これは無理だ…。」と感じたクチです。

そして、さらに残酷なことは「牌が決まっているから、椅子を奪い取るしかない」ことです。

理学療法士の業界に流れているお金は限られています。一部の高所得を獲得できる椅子に座るためには、基本的に誰かを引きずり下さなければなりません。(新しい椅子ができるなら良いですけどね…。)

今、良いポジションに落ち着いている方々が、席を譲り渡すでしょうか?私はそうは思いません。(私なら席を譲り渡しません。)

もし、理学療法士としての勝ち組になりたいなら。椅子取りゲームという競争に勝つ必要があるのです。

凡人理学療法士はどうするべきか?

高所得層への椅子取りゲームへ参加するか?管理職を狙うか…教員を狙うか…協会役員を狙うか…などなど、良いポジションを狙うべきか考える人が多いかと思います。

ここで、筆者からのアドバイス。

凡人は「いわゆる理学療法士業界」から外側へ行きましょう。その方が、マトモな生活ができるかもしれません。

😡「そんな訳ない!」

と思うかもしれません。

ただし、個人の力ではどうにもならない社会情勢が壁になっていることは確かなのです。

ちょっと逆に考えてみましょう。「供給の少ない職業はどうなっているのか?」と以下は平均年収.jpというサイトによる介護福祉士と理学療法士の年収中央値の比較です。

  • 理学療法士:351万円
  • 介護福祉士:383万円

介護福祉士は厚生労働省が「供給不足である」と発表している業種です。

※参考:https://www.mhlw.go.jp/content/12300000/001001183.pdf

上記が、厚生労働省の発表している内容です。内容を見ると「①介護職員の処遇改善」と書かれています。日本政府はこれまでに何度も介護職員の賃金引き上げを実施しています。それは、介護事業所を通さずに直接的に介護士の賃金を上げる政策でした。

これが、平均年収では理学療法士を下回っても、年収中央値で理学療法士を上回る介護福祉士の給与の実態なのだと感じています。

介護福祉士は、供給不足なので「椅子取りゲーム」が発生しません。椅子は余りまくっているのが現状です。そして、これからも余り続けます。

椅子が余る業界こそ、凡人が負けないために目指すべき方向なのです。

※別に理学療法士から介護福祉士になることを勧めてはいません。

とにかく、どこでも良いから、椅子が余っているところ。誰も椅子を目指していないところ。そういった領域を見つけることが凡人の生きる道です。

日本が衰退しないのであれば、どの業界にいても大丈夫だったんですけどね…。

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